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2026.3.17

パート合格制度導入後、初の介護福祉士国家試験の結果

今年の介護福祉士国家試験は、受験者数の増加と合格率の低下、そして新制度であるパート制の導入が重なり、制度転換期を象徴する結果となった。
受験者数は 7万8,469人 に達し、前年より約3,000人増加したことが確認されている 。
介護現場の人材確保が喫緊の課題となる中、資格取得を目指す層が広がっていることを示す動きである。
 
●受験者数と合格率の動向
今年度の合格者数は 5万4,987人、合格率は 70.1% であった 。
近年は80%前後の高い水準で推移していたが、今回は過去5年で最も低い水準となり、難易度が相対的に上昇したといえる。
受験者数が増えた一方で合格者数が前年より減少したことも、合格率低下の一因である。
 
●パート制導入の意義と影響
今年度は、複数科目群ごとに合否を判定するパート合格制度が初めて導入された。
全体基準に届かなくても、一定基準を満たしたパートは翌年以降の受験で免除される仕組みである。
Aパート3,935人、Bパート1,509人、Cパート6,181人がパート合格となった 。
この制度は、受験者の負担軽減と学習の継続を促す狙いがある。
特に働きながら受験する介護職員にとって、全科目を一度に突破する負担が軽減される点は大きい。
介護現場の人材確保を支える制度的後押しとして評価できる。
 
●受験者層の特徴と背景
受験資格別の合格率を見ると、福祉系高校出身者が90%超と高い合格率を示す一方、老人福祉施設や医療機関で働く受験者は60〜70%台にとどまる傾向がある。
現場で働きながらの受験は依然として負担が大きく、学習環境の整備が課題として浮かび上がる。