令和５年度改正介護保険法に基づき構築が進められてきた「ケアプランデータ連携システム」だが、全国的にほとんど利用されていないのが現状だ。
政府は「ケアプランデータ連携システム」の利用促進のため、令和７年度についてはフリーパス（無料利用期間）を１年間設けることとした。
同システムの運用主体である公益社団法人国民健康保険中央会は、令和７年３月１４日にフリーパス説明会を開催することとし、システムの普及を促進いたい意図だ。
　
だが、１年間無料で利用できるということは、裏を返せば令和８年度以降は利用料が発生するということだ。
現行の利用料は1,750円/月（21,000円/年）となっている。
「ケアプランデータ連携システム」の利用は義務ではないことから、利用料以上の価値を事業者が感じられるかどうかで普及率が決まるであろう。
また、自事業所単体でシステムを使用しても全く意味をなさない点も普及しない要因であることは間違いない。